東京医科歯科大は1日、半月板の損傷などで痛みを訴える患者の膝に幹細胞を移植し、修復させる再生医療の臨床研究を7月下旬に開始すると発表した。国内で潜在的に2500万人いるとされる変形性膝関節症の治療法開発につなげたい考えだ。
半月板は膝関節にある三日月形の軟骨で、クッションの役割を担っている。すり減って外側にずれると、関節の軟骨が損傷し痛みが出たり膝の曲げ伸ばしが難しくなったりして、悪化すると変形性膝関節症を起こす。この関節症は、ヒアルロン酸の関節内注射などによる治療法もあるが、評価は定まっていない。
2015/07/01 19:31 【共同通信】