ウチヤマHDと「口腔ケア」で連携 九歯大、産学機構 九州歯科大(小倉北区)は、介護施設を運営するウチヤマホールディングス(HD、同)などと医療・介護分野に関する連携協定を結んだ。高齢者の病気予防などのため、「口腔(こうくう)ケア」分野で大学の研究成果を生かし、同社職員がケアの技術を高め、高齢者の健康維持につなげる。
同大によると、口の中を手入れする「口腔ケア」は、細菌などが気管支に入ることで引き起こす肺炎など病気の予防につながる。正しい歯磨きの方法などを知ることで歯を守り、スムーズな会話も助けるという。 具体的には双方が口腔ケアに関する研究を深め、同大教授らが介護職員への口腔ケアの方法を教える。同社はインターンシップ(職場体験)の学生を受け入れる。 締結式は10月20日、同大であり、双方と、連携を支援する北九州産業学術推進機構(若松区)の3者が結んだ。同大の西原達次理事長は「北九州市は高齢化率が高い。大学はいかに地域に貢献できるかが問われている。今後、成果を上げていきたい」と話した。 =2014/11/05付 西日本新聞朝刊=