エンタメ、心の処方箋(第6回)

NHKと矢沢永吉の幸せな関係

前回は9月5日の東京ドーム公演のお話を中心にいたしました。

WOWOWの生中継で、私も観ましたが、予想通り、いや、予想以上の好パフォーマンスでした。お客さんも大満足だったでしょう。
めでたしめでたし。
なんですが、さすが永ちゃん。
毎年恒例の12月の武道館が今年はない、と言うか、いわゆる秋から12月のツアーがない。少し物足りない気がしてましたが、さすが永ちゃん9月5日でおしまいではありませんでした。

そう、9月25日(金)放送のNHK「SONGS」スペシャルが50分も放映されたのです。
9月5日の東京ドームもこの番組を観てこそ完成する感じ。
そのカップリング感にしびれました。

この番組、永ちゃんのプロデュース感がすごかった。完全に番組を支配してる。
例えば、ドーム公演3日後に行われた、俳優・山田孝之との対談の様子も放送されたのだが、その人選も永ちゃん、しかも永ちゃんコンサートの初体験として山田孝之をドームに招待してからの対談。
それは対談もうではない。対談という名の「一人語り(オンステージ)」。堪能しました。

ちなみにこの番組、私にとってのハイライトは、伝説の番組「若い広場」の映像が流れたこと。
1980(昭和55)年2月3日放映にNHK教育テレビで放映された矢沢のインタビュー映像が。

あのインタヴュー、一時はタモリらがよく物マネするくらいインパクトがあった。あの映像を出したか、と。

矢沢とNHKの相思相愛が生んだ番組。本当に心地よいものでした。

これからまたどんな自己プロデュースを見せてくれるのか。66歳の矢沢、これからも楽しみです。

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