エンタメ、心の処方箋(第8回)

遂に、スターウォーズ、覚醒。

(ネタバレ「あり」編)

はい。ネタバレ「あり」編、です。

今回の作品、風と共に去りぬと地獄の黙示録を足して二で割ったような作品でした。

ストーリーは、とにかく絶妙。
何が絶妙か?
旧三部作からの要素と新しい要素のバランスですね。
まず先陣をきって、ミレニアム・ファルコン号が、そしてハン・ソロが、チューバッカが、レイア姫が、その出し方のタイミングのうまさ。登場の仕方のうまさ。
そしてそして、ポスターにも載ってなかったルークが、オオトリで登場。
日劇が揺れました。ほとんど歌舞伎。待ってました!って言いたいくらい。
みんな泣いてましたね。

エピソード630年後と言う設定が、リアルな時間と一致して、物凄い説得力のある映像の連続。心地よかった~

次に新キャラに命を吹き込むことに成功した脚本が絶品。
レイ、フィン、カイロ、みんな短時間でキャラを立てることができました。
特にレイは、非常に魅力的。

しかも、旧三部作の後に作られたエピソード123の失敗(新キャラに魅力なし、笑いが無くて退屈)を反面教師に出来たのは、大きいですね。笑いは大事です。

スターウォーズ・ファンだって、旧作に不満はあったわけですが、今回は、そんな不満を解消できたのも、よかった。JJ、ありがとう!です。
例えば、JJは、ジャージャービンクスが嫌いであることを公言しています。
私も嫌いです。
でもジョージ・ルーカスは、あのキャラが大人気になると確信していたのです。
ルーカスは、産みの親ではあるけれど、結局成功したのはエピソード45のみ。
今回、ルーカスの新しい原案をJJが一切採用しなかった大英断。
これぞ、この映画の裏MVPでした。
JJ
、ホントにありがとう。

白人の男性を主役しないで、骨太のストーリー。
今回のスターウォーズは、定番のキャラや、お決まりの展開をしつつ、新たなるチャレンジもしているので、ナツメロではない、現役バリバリ感もバッチリ。

昔は、張りぼてみたいな、チープな宇宙人だったのが、理想的な感じで現れたり、全編を通じて痒いところに手が届いた作品でもありました。

もう、あと二作、安心ですね。

既に第二作の脚本が先日完成した、とJJが言ってました。自信があるのでしょう。
誠に楽しみです。

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