小学生5割、中学生7割虫歯放置? 県保険医協会調査

小学生の約5割、中学生の約7割が虫歯などを放置―。県保険医協会(南部淑文会長)は19日、県内小中学校を対象に行った歯科治療調査結果を発表し、2013年度の学校歯科検診で治療が必要と診断された児童生徒のうち、小学生の46・7%、中学生の69%が歯科を受診していないことが分かった。

受診しない理由は、親の歯科保健意識の低さ(23・7%)、仕事や家庭環境など家庭内の事情(23・1%)、経済的な理由(17・3%)のほか、育児放棄(ネグレクト)が疑われるケース(4・6%)もあった。

同協会副会長の小山田栄二歯科部会長は「子どもたちの間で口腔内の健康格差が広がっている」と指摘。虫歯の早期治療に向け、親への啓発や医療費助成制度の充実が必要と訴えた。

(2015/10/20)【岩手日報】

▲トップに戻る